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理事長あいさつ

理事長

 2023年、青井奨学会は創立50周年を迎えました。

 これまで活動を支えてくださった歴代の理事や評議員の皆様、そして1,700名を超える卒業生の皆様に心から感謝申し上げます。

 青井奨学会は2012年に国の認定する公益財団法人に移行して以来、「高校三年時予約型制度」の導入や、「6年制の医学部生への奨学金の給付」開始など、新たな取り組みを行ってまいりました。そして、2023年には一人当たりの給付額をそれまでの月5万円から10万円へと倍増することを決定し、2024年より実施することで更なる一歩を踏み出しました。

 当財団の奨学金の原資となっているのは、創設者の青井忠治氏が寄付した(株)丸井グループ株式からの配当金です。2023年に(株)丸井グループが配当方針を変更したことで、一株あたりの配当金がほぼ倍増し、今後も安定的な収入が見込まれるようになりました。 この願ってもないチャンスを受けて、理事会では奨学金の給付対象者を増やすべきか、あるいは給付額を増やすべきかについて議論を重ねました。その中で、現状、大学生の約半数が奨学金を利用しており、また、そのほとんどが2ヶ所以上の団体を利用していること。給付型の奨学金の月額平均は約4万円で、年額では約50万円と国立大学の年間授業料に満たないこと。加えて、貸与型の奨学金を利用する学生の大学卒業時の債務額が平均で324万円に上ること、など学生と奨学金を取り巻く厳しい状況を考慮すると、給付額を増額すべきだという結論に至りました。

 また、当財団では、交流支援事業にも力を入れてまいります。現役大学生だけでなく歴代の卒業生も集う交流の場を設け、運営にも参画していただくことで、在学中だけでなく生涯にわたって交流し、人生の様々な局面でお互いに助け合えるようなコミュニティをつくっていきたいと思います。志ある方々の応募と参加をお持ちしております。

公益財団法人 青井奨学会

理事長 青井浩